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  • シングルについて

シングルとはABOUT SINGLE

アスファルトシングルはカナダで開発された屋根材で、アメリカの80%以上の住宅で使用されています。アスファルトシングルの歴史は古く、約140年前から使用されている屋根材です。略して「シングル」と呼ばれています。

シングルは、アスファルトをガラス繊維に含浸させ、その上に細かくした自然石を貼り付けた屋根材です。加工のしやすさからどのような屋根形状にも対応できます。

薄くて軽いという特徴を以てマンションなどの集合住宅や、商業施設などで数多くの実績を誇っています。その葺きあがりは、いわゆる「一文字葺き」と呼ばれ、規則正しい端正な縦目地の意匠として、屋根を演出します。

シングルの特徴FEATURE

美しい意匠

落着いた色の焼成彩色砂や天然スレート砂による仕上りは、色あせがしにくく、ソフトな質感と相まって屋根を優しく魅せてくれます。
見る角度、距離、太陽光の当たり具合により、刻々と表情を変えます。
また、カラーバリエーションに富み、デザイン性に優れています。

シングルの意匠イメージ (c)田島ルーフィング

防水システム

屋根に求められる最も重要な「防水」という機能を全うするために作り上げられたシステム。
専用水切り材+防水シート+シングルの組合わせが、雨から建物を守り続けます。
屋内温度環境改善に効果的な外断熱への対応も容易です。

防水システムイメージ (c)田島ルーフィング

丈夫で長持ち、なじみが良い

表面は焼成彩色砂や天然ストレート砂で仕上げ、その構成は良質なアスファルト中に寸法安定性の良いガラス繊維を基材に用いており、耐候性、耐久性に優れています。
基材には柔軟性もあるため、曲面や複雑形状の屋根にもしっかり対応。

軽量化
シングルは瓦の約5分の1で、コロニアルの約半分の重さです。
屋根の重量は、建物の耐震性や建築にかかるコストに直結します。
数ある屋根材の中でもシングルは軽量で、柱やはりへの荷重負担が小さいので、耐震性に優れています。
一般的によく使用されている屋根材とシングルの重量を比較してみました。
田島ルーフィング株式会社の【シングル】の場合
耐候性
耐候性アスファルト材と高耐久ファイバーグラスマット材で出来ていますので優れた防水性と抜群の耐久・耐候性となっています。
メーカーのアナウンスによると、標準的なアスファルトシングルの耐久性は10年~20年とされています。
塗料の塗り替えなどの定期的なメンテナンスを行うことで、平均すると20年~30年程度の耐用年数となります。
尚、基本的なメーカー保証は防水保証10年が多いです。ハイグレードな製品では、保証期間が25年、30年のものもあります。
田島ルーフィング株式会社の【ロフティ】は約25年の耐用年数を認めています。
断熱性
夏の暑さ、冬の寒さなどの熱影響を和らげ、快適な室内環境を生み出すには断熱材が活躍します。
特に建物の外側に断熱材を設置する外断熱工法は、建物内側に設置する工法と比べ断熱効果が高く、内部結露を抑制する効果に優れています。
シングルでは、 前述の防水システムに断熱材を組み込むことができますので、容易に外断熱化が可能です。
断熱工法について
断熱イメージ
断熱イメージ

工法についてMETHOD

新築工法

非断熱・断熱工法に加え、内樋・斜壁などの部位に応じた工法を取り揃えています。
まず下地と勾配を確認した上、断熱材の有無、屋根材種類を決め、適用仕様を選定します。
特殊葺きなど、屋根材の葺き方も種々選択することができます。

改修工法

改修工事においては、劣化状況に応じて工法を選択します。(専門業者による調査が必要です。)
既存シングル屋根の劣化部分を補修し、上から再度シングル屋根を施工する方法をかぶせ工法といいます。
劣化が著しくかぶせ工法が採用できない場合は、既存屋根を全面的に撤去する工法を選択します。

一般的な選定イメージ(既存がシングルの場合)
改修工事のポイント
シングルは、様々な下地に「屋根下葺材(防水材)」を施し、仕上げ材として「アスファルトシングル葺材」を施工します。
しかし、「アスファルトシングル葺材の汚れ・摩耗」「屋根下葺材の寿命」等で改修が必要となります。
不具合例
不具合イメージ
既存シングルかぶせ工法
既存シングル屋根の劣化部分のみを補修し、シングルを残したまま、その上に新たにかぶせて葺く工法です。
工期・コスト・工事中の雨養生などにおいて、メリットが多い葺き方です。
既存シングルかぶせ工法
撤去工法
既存のシングルを防水層を含め全面撤去する工法です。
新築時とほぼ同等の施工性・仕上がりを期待できますが、雨養生やコスト面などで、充分な検討が必要です。
撤去工法

断熱工法

建物を断熱材で保護することは、今や常識です。一年を通じて快適な環境が得られるとともに、省エネルギーの面でも絶大な効果を発揮します。
また、建物を熱的に保護するため、構造体の熱収縮を防ぎ、結果的に建物の耐久性を高めることにつながります。
いまお住いの建物に断熱材が使われていなかったら、今度の屋根改修時で追加できます。

断熱工法の特徴
  • 1.居住性を高めます
    夏期・冬期において、とくに快適な居住空間が得られます。
    例えば夏期ではスラブ裏面温度を10度下げることができます。
  • 2.省エネルギー効果
    冷暖房費の節約により、断熱工事費は約5年で償却できます。
  • 3.結露を防止します
    外断熱工法は、外気温からの影響を大幅に低減するとともに、室内側や天井面などでの結露の発生を防止します。
  • 4.建物(躯体)を保護します
    屋根下地の温度変化が、年間を通じて大幅に小さくなります。
    屋根下地に接する柱や壁への力も緩和され、構造的にも安定、建物が保護されます。
  • 5.地球環境の保護
    省エネは、CO2による地球温暖化現象防止に貢献します。